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痛風を発症しやすいとき

ここでは、痛風発作を起こしやすい行動や、痛風発作の引き金になると考えられるシーンを具体的に紹介しています。

痛風発作は、汗をかきやすい夏や、激しい運動をした時などに起こりやすいと言われていますが、
その理由についてもしっかりと解説していきたいと思います!

尿酸値が高めの人や痛風発作を予防したい人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

激しい運動にはくれぐれも注意!

痛風対策として肥満解消のために運動を行なう人も多いと思いますが、激しい運動は逆効果になるので注意が必要です。

まず、激しい運動をすると筋肉細胞が壊れます。このことによって体内のプリン体が一時的に過剰となり、尿酸が多く産生されてしまうのです。

また、脱水になりやすいのも理由のひとつ。激しい運動で脱水になると、血中の尿酸が濃くなって痛風発作を引き起こしやすくなるのです。

最後に挙げたいのがストレスです。激しい運動で気分はスッキリするかもしれませんが、実は体にはストレス。このストレスが尿酸を上げる原因になるのです。

激しい運動の例としては、ランニングや筋トレ、ウエイトトレーニングなど瞬発力を使うような無酸素運動が挙げられます。

肥満対策のために運動をするのなら、力をグッと使ったり、息が上がるような運動ではなく、有酸素運動がおすすめです。

夏は痛風発作が起きやすい季節。

夏は、痛風発作が増える季節と言われています。なぜ、夏なのでしょうか…?その理由を紹介していきましょう。

まず、夏は気温が高くなるため、汗をかきやすくなります。汗をたくさんかくと体の中の水分が失われ、水分不足につながります。そこで水分補給が間に合わせないと、水分不足の状態が続いて消化管や尿への尿酸排泄が低下し、血中の尿酸濃度が高くなるのです。

また、夏はビールも美味しい季節。ついつい飲み過ぎてしまう…という人も多いですよね。ビールにプリン体が多く含まれることは皆さんご存知だと思いますが、さらにビールは、利尿作用もあるため排尿によって体内の水分が減ってしまいがちです。そのことにより、尿酸濃度が高まって痛風発作につながるのです。

そしてもうひとつ!清涼飲料水をたくさん飲むことも、夏の痛風発作の引き金になるといいます。清涼飲料水に多く含まれている果糖を体内で分解する際に、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー源となる物質を使うことがその要因です。ATPはプリン体のひとつであり、通常は分解された後に再びATPに戻るのですが、ATPをたくさん使うと、プリン体から尿酸へと変化して尿酸値を上げてしまうのだそうです。

夏場のゴルフはとくに注意が必要!?

夏は痛風発作が起きやすいことを紹介しましたが、その具体例として、痛風患者で圧倒的に多い中年男性が趣味としてハマりやすい、ゴルフでのシーンを見てみましょう。

日差しの強い夏場にゴルフに行ったとします。当然、汗をたくさんかきますね。そして午前中のラウンドが終わり、お昼休憩。汗をたくさんかいた分、ビールも美味しいことでしょう。さらに、午後のラウンドも終わった後、場合によっては反省会や表彰式など、夕方から美味しいものを食べる会が始まると思います。また、お酒が進んでしまいますよね。

このように、暑い中で運動をしたことにより大量の汗をかいて水分が失われ、直後のアルコール摂取が水分不足に拍車をかけます(アルコールは体内分解される時に水分を必要とする)。そしてさらに、プリン体の多い食事でとどめをさす…という良くない連鎖が、夏のゴルフには潜んでいるのです。

くれぐれも気を付けたいものですね。

まとめ

脱水とプリン体の過剰摂取に気を付けよう!

激しい運動が痛風発作を引き起こす元になること、夏場には痛風発作が起きやすいシーンが多く潜んでいることが分かりました。

これらには脱水とプリン体の過剰摂取が大きく関係しているので、尿酸値が高めの人はしっかりと頭に入れておき、日頃の行動にも注意しましょう!