なぜ運動がいいのか?その答えは、生活習慣病の改善!
そもそも、なぜ尿酸値を下げるのに運動が効果的なのでしょうか?
それは、尿酸値が高い人の特徴で挙げられるのが“肥満”だからです。実は、痛風の人の約60%には肥満がみられ、肥満度が大きいほど尿酸値も高くなります。
そんな尿酸値と関係が深い肥満を改善するためには、やはり、食生活とともに運動習慣を見直すのがおすすめなのです。
日常的なちょっとした運動によって消費されるカロリーは少ないものかもしれませんが、“体を少し動かしてみる”という意識を持つだけでも結果は違ってくるはずです。太るとどうしても動くことが億劫になり、暇を持て余して暴飲暴食を繰り返す原因にもなりかねませんが、少しでも体を動かす習慣がつけば、その防止にもつながるでしょう。
肥満の改善は生活習慣病の予防にもつながるので、ぜひ実践してみてほしいと思います!
激しい運動はNGの理由
尿酸値を下げるために運動をするのは非常に有効ですが、1つ覚えておかなければいけないことがあります。それは、激しい運動は逆に尿酸値を上げる可能性があるということです。
では、そのメカニズムを3つのポイントに分けて簡単に解説しましょう。
- 筋肉細胞が壊れる…激しい運動を行なうと筋肉の細胞がどんどん壊れるため、プリン体が一時的に過剰となり、肝臓で尿酸が多く作られてしまいます。
- 脱水…激しい運動により体が脱水状態になってしまうと、血液中の尿酸濃度が高くなります。
- ストレス…激しい運動は体にとってはストレスです。ストレスは、尿酸値を上げる原因になります。
この激しい運動に当てはまるのは、瞬発力を使うような無酸素運動です。たとえば、筋トレやウエイトトレーニング、腹筋、腕立て、マラソンやランニング などが挙げられます。
軌道に乗ったらプラス10(プラステン)を考える
激しい運動が逆に尿酸値を上げることが分かりました。ではどんな運動が有効なのでしょう?それは、有酸素運動です。ウォーキングなどの軽い運動を定期的に行なう習慣をつけるのが理想的。もちろん、通勤時に歩く距離を少し長くする、エレベーターを階段に変えてみるなど、日常のちょっとした心掛けでも十分有効です。
また、ぜひ「プラス10」にチャレンジしてみてください。これは、厚生労働省が提案している「今より10分多く体を動かしましょう」という健康のための対策です。今より10分多いくらいであれば、日常生活でのちょっとした工夫で実現できそうですよね。10分間運動を続けるのがキツければ、1分だけ軽いジョギングをして残りの9分は歩く…といった工夫もよいでしょう。
ぜひ、無理なくできることから始めてみてほしいと思います!

少しずつでもOK!それすら難しい生活の方は…
ここまで、尿酸値を下げるために運動が大切なこと、激しい運動ではなく有酸素運動や無理なく続けられる運動が大切なことについて紹介してきました。
普段運動をする習慣がまったくない人や運動が苦手な人でも、日常生活のちょっとしたタイミングで歩く時間や体を動かす時間を増やす程度なら、ストレスなく始められるのではないでしょうか?
まずは“体を動かしてみる”という意識が大事なので、ぜひその意識を持って生活してみましょう。
「それでもなかなか運動ができない…」という人は、趣味に絡めて体を動かす習慣をつけるのもおすすめです。
趣味を取り入れてもなお、定期的に体を動すことが難しい方もあきらめることはありません。そのときには、ぜひ、尿酸値が下がることが科学的に照明されている成分のサプリメントをおすすめします。研究結果はどれも約4週間ほどで出ているので、まずは1か月分を試してみるとよいでしょう。