昔と今の生活を振り返る
よく、「昔の生活は健康に良かった」と言われることがありますが、本当にそうなのでしょうか?
たしかに、昔は1日の中の生活行動がワンパターンで、自給自足の生活が当たり前だったため現代病と呼ばれているような「うつ病」「糖尿病」「精神障害」などはほとんどなかったとされています。いわゆる生活習慣病も現代特有の病気ですよね。仮にこういった病気を発症していたとしても、それを病気だと認識する前に亡くなってしまうケースもあったでしょう。
ただ、昔は今と違って衛生的な生活ではなかったため、かぶれや湿疹、食中毒による腹痛や下痢、嘔吐といった症状は多かったかもしれませんよね。
さらに、祈祷師などによる、医学的知識に基づかない対処療法なども珍しくなかったため、余計に病状が悪化していたこともあるでしょう。
このようなことを考えると、必ずしも昔の生活の方が健康に良かったとは言えないかもしれませんね。
昔の人は尿酸値が高くなかったのか
では、痛風に関してはどうだったのでしょうか?
痛風も実は生活習慣病なので、上で挙げたような病気と同じく、昔の人はほとんど発症しなかったと考えられています。
欧米では結構昔から認識されていた痛風ですが、なんと日本で初めて発症が確認されたのは1898年(報告は1931年)だそうで、当時の日本ではかなり稀な病気と認識されていたようです。
そんな日本で痛風患者が増え始めたのは終戦後のことで、高度経済成長に伴って飽食の時代へと突入する時代背景が影響していることが分かります。とはいえ、1965年に報告された痛風患者の数は1,840人。まだまだマイナーな病気だといえるでしょう。
現代の患者数が2013年時点で100万人を超え、その後も増加の一途をたどっていることを考えると、やはり生活習慣の変化が大きな影響を及ぼしていることがはっきり見えてきます。
痛風はぜいたく病と言われている
今となっては一般的な病気である痛風ですが、かつて痛風は、美味しいものを食べてアルコールをたくさん飲んでいる人が発症する「ぜいたく病」と呼ばれていました。
また、「帝王病」と呼ばれていたこともあったのだとか。なんとも迫力のある呼び名ですよね。その昔、特権階級の人々や王様などが発症する病気だったことが、この「帝王病」という呼び名が生まれた所以だそうです。神聖ローマ帝国皇帝のカルロス5世や、マケドニアのアレクサンダー大王、フランスのルイ14世、プロシア国王フリードリヒ大王といった人たちも、痛風を発症していたそうですよ。
「ぜいたく病」「帝王病」なんて呼ばれ方をしていた稀な病気が、今や当たり前に発症する現代病になってしまったのですから、時代の変化を感じますね。
今と昔でまったく異なる、尿酸値の認識と現状があった
今と昔の生活を比べてみると、やはり、生活習慣が大きく影響を及ぼす病気なのだということが改めて分かりましたね。
尿酸値が高いと言われた人は、まず生活習慣を見直すとともに、尿酸値を下げる成分を積極的に摂るなどしてしっかり対策していきましょう。
