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スポーツドリンクより
水をたくさん飲む

汗をかいたあとの水分補給に、スポーツドリンクを飲む方は多いでしょう。体内から失われてしまったミネラルなどの成分を効率的に補充できるとあって、たくさん汗をかく夏場には、毎日のように手に取ってしまうかもしれません。しかしスポーツドリンクの飲み過ぎは、尿酸値を上げる原因です。じつは水分補給には「水」がベター。なぜ尿酸値対策に水が好ましいのか、その理由を詳しく見ていきます。

糖分補給になってしまうスポーツドリンク

健康を維持するために大切な水分補給。しかしスポーツドリンクで水分を摂ると、痛風を引き起こす可能性が高くなってしまいます。

その原因となるのが、糖分量(炭水化物量)です。スポーツドリンクには糖分が25gほど含まれており、たとえ飲む量が少なくても、糖質を過剰摂取してしまいがち。スポーツドリンクだけでなく、炭酸飲料や100%ジュースなどにも多くの糖分が含まれています。この糖質をエネルギーに変える際、尿酸が発生してしまうのです。

また、糖分の過剰摂取は肥満にもつながります。肥満体質とはつまり、尿酸値が高く痛風になりやすい状態。スポーツドリンクで水分補給をしたつもりが、健康を損なう可能性もあるため注意しましょう。

水分補給をするならミネラルウォーター

コンビニでドリンクを買う際は、スポーツドリンクの代わりにミネラルウォーターを選んでみましょう。比較的安価に販売されているため、スポーツドリンクを買うより費用もお得。もちろんカロリーもほとんどありません。

ではミネラルウォーターを飲むなら、硬水と軟水どちらのほうが良いのでしょうか。飲む量やペースについても、効果の面から確認していきます。

毎日2リットルの水を飲もう

尿酸の排泄を促すために、適切な水分補給は欠かせません。とは言え、一体どの程度の飲むのが好ましいのでしょうか。学会が発表したガイドラインによれば、1日に摂るべき水分は約2~2.5リットル[注1]。なぜ2リットル以上が良いのか、その理由には尿酸と尿量が関係しているのです。

腎臓が尿酸を排泄する仕組みは「尿酸クリアランス」と呼ばれ、尿量と比例関係にあります。水分を摂れば摂るほど尿量は増え、同時に尿酸も排出されることに。しかし水分摂取量が2リットルを超えると、尿酸を排出する力はほぼ一定になり、それ以上増加することはありません。つまり水を3リットル、または4リットル飲んだとしても、効果は2リットルと同じということになります。

尿酸値下がるかやってみた~黒酢&水2リットル編」、「尿酸値下がるかやってみた~ヨーグルト&水2リットル編」では、実際に検証した結果をレポート。果たして結果はどうだったのでしょうか?チェックしてみてください。

おすすめはミネラルたっぷりの硬水

ミネラルウォーターには、軟水と硬水の2種類があります。人それぞれ好みはありますが、痛風や尿酸値の面から考えると硬水がおすすめです。硬水は軟水に比べ、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分を多く含んでいます。WHO世界保健機関ではふたつを判断するにあたり、以下のような硬度の基準値を定めています。

軟水:0~120mg/L未満
硬水:120mg/L以上

尿の性質は弱酸性と言われており、酸性の力が強くなると、尿酸の排泄が妨げられ循環も悪くなります。ミネラル分によって尿をアルカリ性に保つことで尿酸結晶が溶けやすくなり、排泄を促す効果が期待できるでしょう。飲み慣れていないと違和感を覚えるかもしれませんが、尿酸値を考えるのであれば硬水にシフトチェンジするのも良いかもしれません。

水を飲むペース

「1日の摂取量目安は2リットル」と聞いて、いつ・どれくらいのペースで飲めばいいのか戸惑ってしまう方も多いはず。体内で一度に処理できる量には限界があるため、多く飲み過ぎるのは好ましくありません。一気に2リットルを飲みきるなんてことはもってのほか。飲むペースとしては、コップ1杯程度の水(150~250ml)をこまめに飲むのが良いでしょう。

食事の際にはもちろん、入浴時や就寝前・起床後すぐなどは取り入れやすいタイミングです。食事中にアルコールを摂取する場合は、特に意識して飲むようにしてみてください。入浴時や睡眠中も、体内の水分は失われています。適切な水分補給は尿酸値を下げるほか、血液をサラサラにするなど健康的な体作りに役立ちます。

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