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おつまみ小魚よりミックスナッツ

居酒屋やバーで置いてある乾きものメニューについて、尿酸値・痛風との関係を紹介しています。

また、乾きものメニューの中でもおすすめできるミックスナッツについて、おすすめできる理由なども解説しているのでぜひチェックしてみてください。

小魚系おつまみには要注意!

居酒屋では置いていないところもありますが、お酒が飲めるバーやダイニングバーなどに行くと定番で置いてあるのがナッツや小魚、チップスなどの乾きものメニューです。「とりあえず…」という感じで初めに注文をする人も多いのではないでしょうか?

ですが、乾きものメニューの中にも、尿酸値が気になる人には注意が必要なメニューがあります。それが、小魚を使ったメニューです。「小魚アーモンド」や「食べる煮干し」など、コンビニやスーパーでもよく見かけますよね。ほどよい塩気と魚の旨味でお酒がすすむ、人気のおつまみです。

そんな小魚系の乾きものメニューがどうして要注意なのかというと、煮干しにはプリン体が多く含まれているからです。煮干しのプリン体含有量は、なんと100グラムあたり746.1mg。結構な高プリン体食品といえます。

さらに、煮干しは塩分も多い食品です。100グラムあたりに4.3gほどの塩分が含まれており、食べ過ぎると高血圧などの症状につながりかねません。高血圧からくる高血圧症は痛風を誘発すると言われているので、プリン体と同じように気を付けなければなりません。

ミックスナッツはおすすめ!

同じ乾きものメニューなら、ぜひ「ミックスナッツ」を注文してみてはいかがでしょうか?

ミックスナッツはその名のとおり、さまざまなナッツ類を塩などで味付けした定番の乾きものメニューです。小魚系の乾きものメニューと同じく、ほどよい塩毛と香ばしさがクセになる、お酒のお供にぴったりのおつまみですね。

そんなミックスナッツがなぜおすすめなのかというと、プリン体が比較的少なく、カリウムが含まれているからです。とくにカシューナッツやマカダミアナッツ、ピスタチオなどは、プリン体が少なくてカリウムが多く含まれているのでおすすめできます。

カリウムは、利尿作用を持つ成分なので尿を増やしてくれます。尿が増えるということは、つまり尿酸を体の外へ排出しやすくなるということなので、尿酸値をコントロールするにはもってこいの成分です。

ただ、一方でナッツ類は“カロリーが高い”というイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、ナッツ類に含まれている脂質は「不飽和脂肪酸」と言って良質な脂肪酸であり、体内での脂肪燃焼を促進して体に脂肪をつきにくくしてくれる効果が期待できます。そのため、ダイエット中の人でもナッツ類を間食に取り入れたりしますね。カロリーに関しては、そこまで気にする必要はないと思います。

もちろん、食べ過ぎるのは良くないので、適量を守ってほどほどに食べるようにしましょうね。ミックスナッツに限らず、食べ過ぎてしまっては意味がありません。アルコールのちょっとしたお供に…という感覚で、控えめに楽しみましょう。

お酒のおつまみとして乾きものを選ぶならば、小魚ではなくミックスナッツがおすすめ。なぜなら、ナッツ類には尿酸値対策に良いとされるカルシウムやカリウム、ビタミンB1、ナイアシンなどが豊富に含まれているからです。

以下、ナッツの種類ごとに、尿酸値対策に良い成分がどの程度含まれているのかを確認してみましょう。

ミックスナッツに含まれる尿酸値対策成分

ナッツ名 カルシウム カリウム ビタミンB1 ナイアシン
ピーナッツ50mg770mg0.2mg17mg
アーモンド260mg740mg0.03mg3.9mg
クルミ85mg540mg0.26mg1.0mg
ピスタチオ120mg970mg0.43mg1.0mg
カシューナッツ38mg590mg0.54mg0.9mg

(可食部100gあたり)

上記の各成分が、どのようなメカニズムで尿酸値対策となるのかについても、簡単に理解しておきましょう。

カルシウム

尿酸を効率的に体外へ排出するためには、尿をアルカリ性に近づけなければなりません。カルシウムには尿をアルカリ性に傾ける作用があることから、尿酸値対策の代表的な成分の一つとされています。

カリウム

カルシウムと同様、カリウムもまた尿をアルカリ性に近づける成分。加えてカリウムが持つ高い利尿作用も、尿酸値対策には良いとされています。

ビタミンB1

ビタミンB1が持つ抗酸化作用が尿酸値対策に良いと考えられています。

ナイアシン

ナイアシンには、肥満や脂質異常症を改善に導く働きがあるため、痛風対策や高尿酸血症対策には良いと考えられています。

ミックスナッツの定番!ピーナッツについてもう少し詳しく

上でご紹介した各種のナッツ類のうち、日本人にとってもっとも馴染みのあるものが、ピーナッツでしょう。別名「落花生」や「南京豆」とも言います。

ピーナッツの歴史

ピーナッツの原産地については、現在、詳しくは分かっていません。野生種の発見や遺跡に残っていた形跡から、学会では南米を原産地とする説が有力のようです。
日本では、沖縄で古くから栽培されていた形跡がありますが、本土に初めてピーナッツが入ったのは西暦1706年。中国からの輸入の形で日本に初めて紹介されています。その後、江戸時代に栽培が始まったかどうかは定かではありません。
本格的にピーナッツが栽培され始めたのは明治4年。神奈川県で栽培された例が、日本のピーナッツの本格的栽培の始まりとされています。
のち神奈川県産の種が千葉県にわたり、以後は千葉県がピーナッツの名産地に成長。現在もなお、千葉県と神奈川県は国内のピーナッツ生産量のトップ3に入っています

尿酸値対策以外でピーナッツに期待できる働き

上でご紹介したとおり、ピーナッツを始めとしたナッツ類は、尿酸値対策として有効な食材。加えてピーナッツには、ほかにも期待できる健康効果があると言われています。
ピーナッツに豊富に含まれる成分は、カルシウムやマグネシウムだけではありません。ほかにも、タンパク質やビタミン類が非常に豊富です。また、一般には廃棄される渋皮には、発がんを抑制すると言われるポリフェノールが豊富。渋皮が付いているピーナッツは、ぜひそのままお召し上がりください。
なお、ピーナッツの成分の約50%は脂質ですが、脂質の大半は不飽和脂肪酸。コレステロールを心配する必要はありません。なおかつ、不飽和脂肪酸は尿酸値対策にもなることで有名な脂質。安心してピーナッツを摂るようにしましょう。
ただし、いかにピーナッツが体に良いとは言え、ハイカロリー食材である以上、食べ過ぎは良くありません。毎日食べるのであれば、1日30粒ほどを目安にしておきましょう。

7月22日「ナッツの日」にナッツレシピはいかが?

ナッツのさまざまな健康効果を広く認知してもらおうと、日本ナッツ協会は7月22日を「ナッツの日」と指定。広く国民に積極的なナッツの摂取を推奨しています。
そうとは言え、煎ったナッツばかりを毎日食べていては、どんな方でも飽きが来るというもの。そこで日本ナッツ協会は、その公式HPで、ナッツを使ったさまざまなレシピを紹介しています。以下、協会が紹介しているナッツレシピを2つほど見てみましょう。

塩サバとナッツのアヒージョ
材料(2人分)
  • くるみ:20g
  • 塩サバ:100g
  • にんにく(みじん切り):1片分
  • パセリ(みじん切り):適量
  • オリーブオイル:適量
  • 赤唐辛子:1本
作り方
  1. 塩サバの骨を除いて、一口大に切る。
  2. フライパンに塩サバが浸るくらいのオリーブオイルを入れる。
  3. オリーブオイルの中に、にんにくと赤唐辛子(種抜き)を入れて火をかける。
  4. にんにくの香りが立ってきたあたりで、粗く割ったくるみと塩サバを入れる。
  5. 3~4分ほど煮て、最後にパセリを振って出来上がり。
グリルマッシュルームと生ハムナッツ
材料(2人分)
  • ヘーゼルナッツ:10g
  • マッシュルーム:6個
  • 生ハム:10g
  • バジル:6枚
  • 粗びき黒こしょう:少々
作り方
  1. ヘーゼルナッツを粗く刻み、生ハムを手でちぎる。
  2. マッシュルームの石づきを落とし、オーブントースターで焦げ目がつく程度まで焼く(5~6分)。
  3. バジル1枚の上にマッシュルーム、生ハム、およびナッツを乗せる。
  4. 最後に粗びき黒こしょうを軽く振って出来上がり。
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