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タバコを吸っている
人のほうが…

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ここでは、喫煙と尿酸値の関係性についてくわしく解説していきます。

併せて、喫煙による健康リスクやストレスとの関係などについても紹介しているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

喫煙している方が尿酸値が低いってホント…?

喫煙が痛風リスクを下げるという話を聞いたことがあるでしょうか?

スタンフォード大学メディカルスクールのWeiqi Wang氏らは、1948~2002年の統計データを調べ、調査開始時に、痛風を患っていない人(医師の診断・X線診断・痛風薬の服用・自己申告を根拠)を対象に、最長54年間の追跡調査を行なっています。

Weiqi Wang氏、は、疫学調査などで信頼されている「カプランマイヤー法」という統計法を用い、痛風の原因と言われる肥満や飲酒等の原因を排除して喫煙者・非喫煙者を調べたところ、喫煙者の方が痛風にかかる人が少ないことが分かったと報告しているそうです。

ちなみにこの結果は男性のみに当てはまり、女性の喫煙者グループにおいては喫煙と痛風の関連性は見出せなかったそう。

また、タバコのどんな物質が痛風に影響を与えるのかは分かっていないため、今後の研究が必要だとも報告されているようです。

喫煙のリスク&ストレスとの関係

喫煙が痛風リスクを下げるという報告がされていることについて紹介ましたが、タバコが健康を害する要因であることは間違いありません。

タバコにはヒ素やカドミウム、ニトロソアミンなど、約70種類もの発ガン物質が含まれており、胃がんや肺がん、食道がん、咽頭・喉頭がんなどさまざまな箇所のガンを引き起こす確実が高まると言われています。

また、タバコはストレスにも関係します。

「タバコがストレスを和らげてくれる」という声や、「禁煙はストレスの元!」なんて意見もあるようですが、タバコでストレスが和らぐと感じるのはほんの一時的であり、その後はイライラした気分が続きます。これはニコチン依存症がもたらすもので、対策としてはタバコをやめるしかありません。また、禁煙をすることにストレスを感じるのも一時的な離脱症状によるもので、ちゃんと禁煙できれば、そのストレスは喫煙時よりも少なくなるのです。

百害あって一利なし、とはよく言ったものです。

お酒好きはとくに注意!

喫煙が抱える健康リスクについて紹介しましたが、実は、お酒とセットになると、そのリスクがさらに上がると言われています。

ある研究の結果から、飲酒量が多いと将来的にガンを発症しやすいことが分かっています。飲酒量が1日あたり2~3合の男性は、時々飲む程度の人に比べガン発生率が1.4倍に、1日3合以上の人だと1.6倍にもなるそうです。

ここに喫煙がプラスされると、ガン発生率がさらに上がるというのです。

飲酒と喫煙のセットでガン発生率が上がるメカニズムの詳細についてはまだ明らかになっていないようですが、少なくとも、このような研究結果が報告されているのは確か。タバコもお酒も好き…という人は、注意をした方が良さそうです。

まとめ

喫煙による尿酸値対策はおすすめできない!

喫煙が痛風予防に関係するらしいという話を紹介しましたが、一方で、喫煙は間違いなく健康に害を及ぼすものであり、また飲酒とセットになることでガン発症率が高まることも分かりました。

痛風予防だけに捉われて他の病気のリスクを上げてしまわないよう、痛風対策は慎重に行ないたいものですね。