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レモンを別で頼んでクエン酸を摂取

ここでは、尿酸値や痛風が気になっている人に向けて、レモンに含まれる「クエン酸カリウム」「クエン酸ナトリウム」が尿酸値を下げて痛風を予防するのに役立つということを紹介しています。

また、クエン酸を含むレモン以外の食品も一覧で挙げているので、ぜひ居酒屋に行ったときのメニュー選びの参考にしてみてくださいね!

「クエン酸」自体は尿酸値には寄与しない?

居酒屋のメニューには載っていない場合もあるかもしれませんが、レモンを別で注文しておいて積極的に「クエン酸」摂取を試みる、という方法を紹介します。

レモンといえばクエン酸というように、あの酸っぱい成分がクエン酸であることを知っている方は多いはず。でも実際のところ、クエン酸自体が尿酸値を下げる効果はないと考えられており、尿をアルカリ化する成分はクエン酸カリウム、クエン酸ナトリウムという成分であることが、研究結果により証明されています。クエン酸カリウム、クエン酸ナトリウムには尿をアルカリ性に近付けてくれ、排尿を促す効果があるとされています。

通常、人間の尿は弱酸性の状態ですが、尿酸値が高い人の場合は酸性に傾いています。この酸性の尿には尿酸が溶けにくいため、体の外へスムーズに尿酸を排出することができなくなり、尿酸値の上昇につながってしまいます。つまり、排尿によって効率的に尿酸を体外へ排出するためには、尿をアルカリ性の状態に近付ける必要があるわけです。

上で触れたようにクエン酸カリウムやクエン酸ナトリウムは尿をアルカリ性に近付けてくれる性質があるため、尿酸値を下げるのに役立つというわけなのです。

よく、から揚げ系のメニューにレモンを絞ってから食べることがありますが、あれは尿酸値・痛風が気になっている人にとっては有効だったわけです。また、お酒でもレモンを使ったものがありますよね。レモンをかじりながら飲んだりすることもあります。あの飲み方も、尿酸値・痛風が気になる人にとっては良いのかもしれません。

疲れたときに欲しくなる成分としておなじみのクエン酸ですが、痛風に対する意外な効果があったんですね!

クエン酸を含む食品はレモンの他にもさまざま!

レモンに含まれるクエン酸が、尿をアルカリ性に近付けて尿酸排出をしやすくしてくれることが分かりました。

では、レモンの他にも、クエン酸を多く含む食品というのはあるのでしょうか…?

以下に、クエン酸が含まれる身近な食品をいくつかピックアップして、一覧にしてみました。

  • 温州ミカン…約0.7~1.1%
  • バレンシアオレンジ…約0.6~1.1%
  • グレープフルーツ…約0.9%
  • 夏ミカン…約0.9~1.2%
  • レモン…約6~7%
  • パインアップル…約0.51%~0.85%

(※出典:三浦洋・荒木忠治 著, 果実とその加工(最新食品加工講座), 建帛社, 1988, 53ページ)

いかがでしょうか?

クエン酸は、結構身近な食品でも摂取ができそうな成分ですね。

上のリストに挙げたのは主に柑橘系のフルーツ類ですが、他にも、身近な調味料であるお酢や、梅にもクエン酸が含まれています。梅干しは居酒屋でも置いてあるところが多いですし、梅を使った創作メニューなどもよく飲食店で目にしますね。

しかし、クエン酸は摂取できても、尿酸値に働きかける「クエン酸カリウム」「クエン酸ナトリウム」が食品に含まれている量はごくわずか。本当に摂取したいと考えるのであれば、尿酸値を下げるために作られたサプリメントなどで、積極的に摂取するのもおすすめです。

ぜひ、クエン酸を含む食品を上手に取り入れながら、美味しく痛風対策を実践してみましょう!【医師監修】尿酸値下げる成分で注目のクエン酸効果をチェック!ページも合わせてチェックしてみてください。


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