登録日:|更新日:

登録日:|更新日:

イメージ
イメージ

尿酸値が高い人に魅力的なコーヒー

コーヒーは香りや味わいが魅力の嗜好品。休憩時間などに飲む人も多く見られます。そんな身近な飲み物、コーヒーに隠された、尿酸値に効果的な成分をチェックしてみましょう。

コンビニでも買えるコーヒーで尿酸値対策

コンビニエンスストアでも簡単に手に入るコーヒーですが、実は尿酸値対策にも役立つことがわかってきています。アメリカの研究によると、コーヒーを飲まない集団に比べて、飲む集団の方が痛風発症リスクが減ったというデータが得られました。さらに1日のコーヒー摂取量が多いほどリスクが小さくなる傾向に。一方で、砂糖入りの飲料を飲む人は痛風リスクが高まるデータもあるため、甘い飲み物をコーヒーに変えるだけでも良さそうです。

カフェイン以外の成分が作用している可能性も

コーヒーの成分として有名なカフェイン。コーヒーの摂取によって尿酸値を改善できるのは、カフェインの働きによるものではないかと思われがちです。ところがある研究によると、カフェインの入っていない「デカフェ」を摂取した場合においても、痛風リスクの低下が見られたようです。そのことから、尿酸値の改善やリスク低下の働きは、カフェイン以外の成分が作用している可能性が考えられています。

コーヒーのポリフェノールに注目

コーヒーの尿酸値改善作用には、ポリフェノールが関わっている可能性も考えられています。ポリフェノールとは、植物が自らの体を活性酸素から守るために作り出した物質です。抗酸化作用があり、紫外線によるシミやしわを抑制したり、体内の酸化を防いだりと、さまざまな健康効果が期待できます。カカオや赤ワインに含まれていることでよく知られていますが、コーヒーもポリフェノール豊富な飲み物です。

コーヒーの注意点

コーヒーには尿酸値を抑える効果があると考えられており、研究でも期待できそうな結果が得られています。しかし、コーヒーで尿酸値を改善するためには、摂取量や飲み方の工夫が必要となるようです。飲みたい量を飲みたい方法で飲んでいるだけでは、積極的な効果が得られないこともあります。コーヒーで尿酸値対策をするための注意点をチェックしてみましょう。

シュウ酸が腎結石のリスクとなることも

コーヒーには痛風に良い成分も含まれているようですが、まれに健康を害する恐れがあります。尿酸値を気にしている人の中で、痛風や高尿酸血症で結石ができたことがある人は要注意です。コーヒーにはシュウ酸という成分が含まれていて、体内のカルシウムと結合することでシュウ酸カルシウムとなり、腎臓で大きくなると腎結石となります。痛風や高尿酸血症になってしまった人は、尿酸結石だけでなくシュウ酸カルシウム結石のリスクも考えることが必要です。

飲み方の自由度が低い

コーヒー好きの人にとって、コーヒーの成分が高尿酸血症や痛風リスクの軽減してくれるのは朗報です。しかし、尿酸値のコントロールにコーヒーを活かすには、飲み方がかなり限定されてしまいます。基本的にはブラック、または低脂肪乳入りが良いでしょう。砂糖入りは逆に痛風を発症するリスクになります。そのためブラックコーヒーは苦手という人には不向きの対策です。

4杯以上飲まないと効果が得られないケースがある

コーヒーで尿酸値を下げたいという場合には、飲まないよりは1杯、2杯でも飲みたいところ。しかしアメリカの研究によると、効果を期待したい場合には4杯以上飲むのが望ましいとされています。さらに1日に6杯以上飲む人では痛風発症リスクが大きく下がったという結果も見られました。

しかしコーヒーを大量に摂取すると、胃もたれを起こすほか、トイレが近くなる、睡眠を邪魔されるなどの悪影響が起こる可能性も。また体質によっても、カフェインの影響が強く受ける恐れがあるため注意が必要です。

あわせて読みたい記事