サプリメントのメリット
食事で不足しがちな栄養素を手軽にカバー
食事だけでは足りない栄養素を補い、毎日の栄養バランスを保つために大きな役割を果たすサプリメント。尿酸値が気になる人にとっても、サプリメントは便利なアイテムです。普段の食生活ではカバーしきれない成分を手軽に摂取して、尿酸の生成を抑制したり、尿酸値を下げたりする効果も期待できます。痛風や尿酸値対策と言うと、まずは食生活の見直しが欠かせませんが、サプリなら手軽に取り入れられそうです。
どうしても摂取してしまう尿酸の排出をサポート
尿酸はプリン体という物質から作られます。プリン体は食べ物にも含まれていますが、大半は体内でエネルギー活動をする際に作られると言われています。そのため、プリン体の多い食品を控えるだけでは、尿酸値対策は不十分な恐れがあるのです。そこで活用したいのがサプリメント。どうしても増えてしまう尿酸の排出を促す成分をサプリメントで摂取することで、尿酸値の上昇を抑えます。
サプリメントの有効な取り方・選び方
尿酸値を抑えるためにサプリメントを使っても、摂取方法や種類によっては効果が不十分になる恐れがあります。そのため、サプリメントを活用する際には、正しい活用法を理解することが大切です。摂取方法や注意点をチェックして、無駄なくサプリを活用しましょう。
選ぶ際の注意点
まず、サプリメントを選ぶ際に考えておきたいのは、天然成分由来であっても100%安全とは限らないこと。食材に含まれる栄養素でも、サプリでは成分が濃縮されていることがあります。また天然成分であっても、アレルギー症状を引き起こす可能性があるため、体の弱い人、アレルギー体質の人などは注意が必要です。また、たくさん摂れば良いという医学的研究結果は得られていませんし、足りている成分を摂りすぎるのもリスクとなるでしょう。服薬している場合には薬との飲み合わせにも注意が必要です。
- 自然の食品と違い、栄養成分が濃縮などのコントロールをされているため、摂りすぎることで健康被害のリスクになる
- 天然成分を使って作られたサプリメントは安全性が高そうだが、天然成分でもアレルギーなどのリスクはある
- 足りている成分の追加摂取や、服薬をしている人は薬との飲み合わせによって健康に悪影響が起こる可能性がある
有効な摂取方法
サプリメントを尿酸値コントロールに活用したいなら、正しい摂取方法を心がけることが大切。サプリメントは薬ではないものの、飲み方を間違えると、期待する効果が得られなくなる恐れがあります。まず、サプリメントを摂取する際には、コップ1杯程度の水か白湯で服用します。胃を適度に刺激して吸収しやすくするためです。また、基本的に用法はメーカーの指示に従いますが、特に指示がないときは、食後30分以内の摂取が適しています。
運動との併用
尿酸値の高さが気になる人は、サプリメントの摂取だけでなく運動も重要です。サプリメントは薬ではないので、それだけでは高い効果が得られないことも。特に肥満の人は、運動を併用して適正体重に近づけることも大切です。肥満の状態では尿酸が生成しやすくなるだけでなく、余分な尿酸を排出しにくくなると言われています。運動するのであれば、ジョギングのような有酸素運動がおすすめ。無酸素運動は尿酸値を高める恐れがあるため、控えた方が良さそうです。
食事との併用
サプリメントは、必要な栄養素をピンポイントに摂取できる便利なアイテムです。成分を濃縮しているため、たくさんの量を一度に摂取できるメリットもあるでしょう。しかし、サプリメントや健康食品と呼ばれるものは、あくまでも食事をサポートするもの。毎日の食事をおざなりにしてはいけません。まずはバランスの良い食事を3食摂るよう心がけ、サプリメントは併用する形で取り入れましょう。
摂るべき成分
アンセリン
アンセリンは、尿酸の過剰な生成を抑え、体外への排出を促す効果が期待できる成分です。新しい機能性素材として注目されており、尿酸値対策としても知られてきています。成人男性による試験も行われており、アンセリンを摂取した結果、尿酸値が降下したことが明らかになりました。作りすぎない、排出を促すという尿酸のコントロールに必要な2つの働きが期待できる成分です。
クエン酸
尿をアルカリ性にするクエン酸は、尿酸を尿に溶けやすくする働きもあります。尿酸は尿に混ざって排出されるものなので、その分体外への排出も促されます。血中の尿酸濃度が高まると、尿酸が結晶化して痛風が起こりますが、排出を促進することで痛風リスクを下げる効果が期待できるでしょう。
食物繊維
尿酸値や痛風発作は、肥満によってリスクが高まると言われています。食物繊維は、余分な脂肪を排出するために腸内で働き、内臓脂肪の蓄積を抑えてくれる栄養素。野菜や海藻などに多く含まれていますが、日常の食生活では不足しがちなので、サプリメントでも摂取しておきたいものです。