登録日:|更新日:

登録日:|更新日:

イメージ
イメージ

小腹がすいたら
バナナ

ここでは、バナナが痛風の予防に役立つフルーツであることを紹介しています。具体的に、どのようなメカニズムで尿酸値に対して働きかけるのかも分かりやすくまとめているので、ぜひ読んでみてくださいね。また、バナナ味の甘いスイーツが要注意なことについても解説しています。

尿酸値が高めの人や痛風を予防したい人にはきっと参考にしていただける内容となっているので、要チェックです!

バナナは尿酸排出に役立つ優秀なフルーツ!

尿酸値が高めの人や痛風の発症リスクを抑えたい人には、ぜひ“小腹が空いた時のバナナ習慣”をおすすめしたいと思います。

バナナは、「カリウム」という成分が多く含まれているフルーツです。このカリウムという成分は、尿が体外へと排泄されるのを促進してくれる成分(利尿作用のある成分)なので、尿の量が増えて、結果的に尿酸の排出も促すことができるのです。

バナナは、いまやスーパーだけでなくコンビニでも手軽に購入できる便利な食品となっているので、ぜひ普段の食生活に取り入れてみてください。また、腹持ちが良い食品でもあるので、ちょっと小腹が空いてしまった…という時などにもぴったりですよ!

もし「外で食べるのは…人目が気になる…」というのであれば、朝食として取り入れるのもおすすめです。朝から調理やカットをする煩わしさがなく、皮をむくだけでサッと食べられるので、バタバタしがちな忙しい朝にもぴったりだと思います。

ただ、そんなバナナにも注意したい点がひとつあります。それは、果糖の存在です。バナナをはじめとしたフルーツには、尿酸値を上昇させる果糖が多く含まれているのです。そのため、摂り過ぎには注意が必要。量とタイミングを考えながら上手に取り入れ、尿酸値対策の強い味方にしてみてくださいね!

カリウムが持つ代表的な効果

尿酸値を下げる効果

尿酸を体外に排出する唯一の手段は、排尿です。排尿を促すことが、尿酸値の低下に貢献することを理解しましょう。排尿を促す代表的なミネラルがカリウムやナトリウム。ともに医薬品として化学加工され、高尿酸血症の治療薬として用いられています。

高血圧を予防する効果

高血圧の原因の一つがナトリウムの過剰摂取。血圧を安定させるためには、取り過ぎたナトリウムを速やかに体外に排出しなければなりません。ナトリウムを体外に排出する働きを持つミネラルが、カリウム。カリウムを取ることで毛中亜ナトリウム濃度が下がり、血圧が安定します。

むくみの予防・改善効果

むくみの主要な原因は、血中の水分量の増加。水分量が増加する理由は、主にナトリウムの過剰摂取です。血中ナトリウム濃度は、常に一定のレベルが保たれていなければなりません。よって血中ナトリウム濃度が上昇すると、その濃度を薄くするために、血中には水分が多少に入り込みます。この水分がむくみとなって現れるメカニズムです。
ナトリウムを体外に排出する働きを持つカリウムを摂ることにより、むくみの予防・改善効果が期待できるでしょう。

筋肉の収縮を正常にする効果

筋肉は、ナトリウムとカリウムが協働で働きかけることにより、収縮します。どちらかのミネラルが不足すると、筋肉は正常に収縮することができません。たとえば「足がつる」という現象は、体内のナトリウム不足やカリウム不足が原因となって生じます。筋肉の収縮を正常に保つためには、カリウムとナトリウムの適度な摂取が必要と考えてください。

代表的なバナナの品種

よく食卓に上がる代表的な4種類のバナナについて、それぞれの特徴を確認してみましょう。

フィリピンバナナ

日本でもっとも多く見かけるバナナが、フィリピンバナナ。フィリピンバナナにもいくつかの品種がありますが、私たちがよく見かけるフィリピンバナナはか「ジャイアント・キャベンディッシュ」という品種です。「スィーティオ」「完熟王」「プレシャス」などの商品名が付けられて流通しているバナナも、フィリピンバナナです。

台湾バナナ

台湾バナナとは、台湾で栽培されているバナナの総称。「北蕉」や「新北蕉」などの品種があります。フィリピンバナナに比べると、ねっとりとした食感で濃厚な味わいが特徴。流通量が少ないことから、価格はやや高めです。

エクアドルバナナ

見た目はフィリピンバナナに似ていますが、独特の甘みと深い味わいを持つ種類のバナナです。「グラネイン」という品種が多く流通しています。最近では、同じ南米産の「ペルーバナナ」も見かけるようになってきました。

モンキーバナナ

長さ7~9cmほどの、短くて細いバナナ。皮は薄めで、濃厚な味わいを特徴としています。小さなお子様のおやつなどに好まれているようです。国内で見かけるモンキーバナナは、大半がフィリピンから輸入されたもの。

以上のほかにも、スーパーなどではレッドバナナや島バナナなどを目にすることがあります。なお、いずれの種類のバナナにも、カリウムは豊富に含まれています。高尿酸値や痛風にお悩みの方は、お好みの種類のバナナを見つけて日常的に食べるようにしましょう。

バナナにはダイエット効果も期待できる

国内外の疫学的研究において、肥満と高尿酸値血症の関連は多く指摘されています。もちろん、かならずしも肥満ぎみの方がすべて高尿酸値血症にいたるわけではありません。しかしながら、少しでも痛風等の発症リスクを下げるためには、暴飲暴食・運動不足などの習慣を改め、ダイエットを試みるようにしたほうが良いでしょう。

一方でダイエットの最大の敵が、空腹感です。空腹感に耐えられずにダイエットに挫折したことがある方は、多くいることでしょう。

そんな方にお勧めのダイエット食材がバナナです。味の甘さが特徴のバナナなので、逆に太ってしまいそうな印象もありますが、食べ方次第ではダイエットの強い味方となります。以下、バナナダイエットの詳しいやり方を見てみましょう。

バナナダイエットのやり方

バナナダイエットは「バナナを食べれば痩せる」というものではありません。「通常のダイエット生活の中でバナナも活用しましょう」という発想です。以下のポイントを守り、正しいダイエット生活を送りましょう。

【Point.1】 朝食は常温の水とバナナ1~2本

常温の水とバナナを一緒に摂取します。コーヒーやお茶などは、食後30分過ぎから摂取可能です。

【Point.2】 昼食・夕食は通常通り

昼食や夕食は通常通りで構いません。栄養バランスの偏りとカロリー過多にのみ注意しましょう。

【Point.3】 間食は1日1回1種類まで

間食は原則として禁止ですが、どうしても食べたい場合には、1日1回1種類までにとどめてください。

【Point.4】 夕食は20:00まで

寝る直前に夕食を摂ると太りやすくなります。夕食は20:00までに終えるのが理想です。

【Point.5】 24:00には眠る

ダイエットに欠かせない成長ホルモンは、22:00~2:00の睡眠中に多く分泌されると言われています。遅くとも24:00までには就寝するようにしましょう。

なお、ダイエットを目的としてバナナを食べる場合、「朝に食べたほうが効果的」とする説と「夜に食べたほうが効果的」とする説の2つがあります。どちらが正しいかは今もって不明ですが、どちらで食べてもダイエット効果を期待できることは確か。ただし、より高いダイエット効果を狙ってバナナを食べ過ぎることのないよう注意してください。バナナはカロリーの高い食べ物なので、食べ過ぎると逆に肥満を招くことがあるからです。

上でご紹介した方法をきちんと守り、効率的なダイエットを目指しましょう。

バナナ味の甘いスイーツにはご注意を。

バナナに含まれるカリウムが尿酸の排出促進に役立つということを説明してきましたが、これは、あくまでもバナナそのものを食べたときに得られる効果なので覚えておいてくださいね。バナナ味のスイーツなどではまた話が違ってくるので、注意が必要です。

バナナ味の甘~いスイーツをコンビニでもよく見かけますが、それらが、フルーツとしてのバナナと同じ尿酸排出効果を持つわけではない…ということですね。

バナナ味の甘~いスイーツというのは、たとえばバナナ風味のアイスクリームやシャーベット、バナナクリームを使ったロールケーキや菓子パン、またバナナジュースなどもありますね。これらのスイーツにはフレッシュなバナナがそのまま入っているわけではないので、当然といえば当然のことです。

尿酸の排出効果がないうえに、糖質もカロリーも高い…となれば、むしろ痛風の大敵ともなりますよね。くれぐれも気を付けてください。

フルーツとしてのフレッシュなバナナを毎日の食生活に上手に取り入れ、美味しくたのしく尿酸値対策を行なっていきましょう!

あわせて読みたい記事