痛風を発症するのはほとんど男性!?
まず、痛風を発症する人の約9割が男性だということをご存知でしょうか?
これほど男女差がハッキリとしている病気も珍しいのですが、その理由もハッキリとしています。その理由とは、痛風の元となる尿酸の血中濃度(血清尿酸値)が、女性より男性の方がそもそも高いからです。
これは、女性の体に備わっている女性ホルモンが、腎臓からの尿酸排泄を促進する作用を持っているからだと言われています。ということは、閉経して女性ホルモンの分泌が減ると、男女間での尿酸値の差は少し小さくなるといえます。
そのため、男性はもちろん注意が必要ですが、閉経を迎えた後の女性も、同じように注意が必要な病気なのです。
それではいよいよ本題の、“尿酸値が高くなってしまう原因”についてくわしく解説していきましょう!
肥満の人は要注意!
尿酸値が上がってしまう要因には、遺伝的要因や食生活によるもの、飲酒、ストレス、他の病気の影響、薬剤による影響などいくつかありますが、なかでも身近な要因であり、自分でコントロールしやすいのは、食事と飲酒だと思います。実際、尿酸値や痛風の対策をする場合、多くの人がこの部分に気を付けますよね。
たとえば食事の場合、肉や海産物の摂取は尿酸値を上げて痛風を発症しやすくし、逆に野菜や乳製品の摂取は尿酸値上昇を抑えて痛風を予防すると言われています。
しかし、あまりに極端な食事管理(食事制限)は、長続きしません。また、摂取する食品が偏ることで、かえって他の病気を招く可能性もないとは言えないでしょう。そのため、食事の管理においては、“プリン体の多い食品を食べ過ぎない”“尿酸値を下げる成分を知り、食品選びに役立てる”程度で問題ないと思います。
それよりも気を付けたいのは、肥満です!
なんと、痛風を発症した患者さんの約6割には肥満がみられ、肥満度が大きいほど尿酸値も高くなると言われているのです。
また肥満は、痛風の人に多くみられる合併症の大敵にもなるものなので、痛風を予防するために、そして他の病気を予防するためにも、標準体重をキープするよう心掛けることが大切となります。
遺伝によるものが全体の2割を占めている。
上で遺伝的要因についても少し触れましたが、遺伝による痛風は全体の2割を占めていると言われています。
尿酸に関係する遺伝子は、「影響が強い遺伝子」と「影響が弱い遺伝子」の2種類に分けられます。前者の“影響が強い”という意味は、遺伝子が強い影響を与えて尿酸値を大きく動かす、という意味です。このような遺伝子を持っている場合は「遺伝病」と呼ばれたりもします。ただ、このような遺伝子の変異を持っている人というのは非常に稀のため、ほとんどの痛風や高尿酸血症には関係しないそうです。
しかし、遺伝子自体がほとんどの痛風や高尿酸血症に関係しないのか?といえば、そうではありません。後者の「頻度は高いが影響が弱い遺伝子」は、関係してきます。これらの遺伝子には、腎臓の尿細管に発現して物質輸送に関係するものが多いと言われています。また、消化管からの尿酸排泄に関係する遺伝子もあるそうです。
ただ、遺伝的要因によるものは自分でコントロールできないため、どうしようもありませんよね。自分で管理ができる食事や飲酒、尿酸値を下げる成分の摂取(サプリメントなど)で、環境要因をできるだけなくすことが重要といえます!

性別や遺伝子で尿酸値が高めの人が存在するのも事実
さて、ここまで、尿酸値が高くなってしまう原因について紹介してきました。
性別が男性で、遺伝子的に尿酸値が高くなってしまうという方もいるというのは耳の痛いお話ですが、だからといって何もしないで高いままを保つのはおすすめできません。また、これに合わせて尿酸値がぐんぐん上昇してしまうような生活習慣というのは避けたいところです。
そこで、とくに注目したいのは「肥満」です。
肥満は、痛風だけでなくさまざまな生活習慣病にもつながる厄介なものなので、ぜひ日頃から気を付けて改善していきましょう。