尿酸値下げるTOP » 【医師監修】注目されている尿酸値を下げる成分 » 尿酸値を下げる成分として注目されているβコングリシニン

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βコングリシニンって
どんな成分?

ここでは、βコングリシニンの概要や期待できる効果、尿酸値に対する働き、含まれる食品などを一挙に紹介しています。

尿酸値上昇や痛風の発症を予防したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

βコングリシニンとは?

βコングリシニンは、大豆たんぱくの一種。脱脂大豆からたんぱく質を抽出して精製することで得られる、大豆由来のたんぱく質です。

大豆100g中にわずか5g~7gほどしか含まれていないという、非常に貴重な成分です。

βコングリシニンには中性脂肪を低下させる作用があると言われており、近年注目を浴びるようになりました。

βコングリシニンに期待できる効果

β-コングリシニンには、なかなか落ちない頑固な中性脂肪に立ち向かう3つの働きが備わっています。以下にまとめてみました。

  • 食品から摂取した脂肪が体内に吸収されることなく排出できるよう促す効果。
  • 体内において脂肪が脂肪酸へと変換されるのを阻害する効果
  • 溜まってしまった脂肪を効率よくエネルギーに変える効果

なかでも、3つめに挙げた「脂肪を効率よくエネルギーに変える効果」が、β-コングリシニンの大きな特徴とされています。

β-コングリシニンは、これら3つの働きの相乗効果により、中性脂肪を減らして肥満や生活習慣病を予防してくれます。

ヒト実験の結果も公表されており、5gのβ-コングリシニンを毎日投与した人の血中中性脂肪が、4週間でおよそ11.7%の減少、3ヶ月後でおよそ13.5%の減少を見せたそうです。血中に運ばれる遊離脂肪酸が効率よく使われて、血中脂肪量が著しく減少したという結果です。

また、β-コングリシニンはメタボリック率が高い人ほど効果が出やすい、という特徴を持っているそうです。

尿酸値に対するβコングリシニンの働き

内臓脂肪が蓄積すると、尿酸産生が促進されたり、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなること)となり腎臓での尿酸排泄が低下すると言われています。

βコングリシニンは内臓脂肪を減らす働きを持った成分のため、尿酸値の上昇予防についても効果が期待できます

βコングリシニンが含まれる食材

  • 大豆
  • 大豆製品(豆腐、豆乳など)

納豆や味噌も大豆製品ではありますが、残念ながらこれらにはβ-コングリシニンが含まれていません。これには、発酵が大きく関わっています。納豆は納豆菌が発酵する際に大豆たんぱくを使ってしまうためβ-コングリシニンもほとんど残らず、また味噌や他の発酵食品も同じように、発酵過程でたんぱく質が分解されてしまうためβ-コングリシニン効果が期待できないそうです。

ちなみに、試験によって効果が確認されている1日のβコングリシニン摂取目安量を食品に換算すると、なんと豆乳で約1リットルに相当するそう。これだけの量を普段の食事から摂るのは非常に難しいでしょう。また、カロリーの過剰摂取にもつながってしまいます。

このように、毎日の食事で摂取できるβコングリシニンの量には限界があるので、効率的に摂取したいのであれば、βコングリシニンを含んだサプリメントの服用をおすすめします