サポニンとは?
植物の葉や茎、根などに含まれる配糖体の一種、サポニン。苦味やエグみなどの元になっている成分です。
サポニンは大豆や高麗人参、田七人参、また桔梗やアマチャヅルといった植物に含まれており、とくにマメ科の植物には豊富なサポニンが含まれます。
サポニンにはいくつか種類があって、植物ごとに異なります。高麗人参に含まれるサポニンを「高麗人参サポニン」、大豆に含まれるサポニンを「大豆サポニン」と呼ぶこともあるようです。
サポニンに期待できる効果
- 大豆に含まれるサポニンは、腸で吸収したブドウ糖が脂肪と合体しないよう抑制する働きを持っています。この働きによって脂肪の蓄積を抑えることができ、肥満の予防につながります。
- 血液中の悪玉コレステロールが多くなって酸化されると、血液がドロドロになって血流が滞ります。すると栄養や酸素が末端の細胞までうまく届けられなくなり、最悪の場合は動脈硬化などの重い疾病を引き起こすこともあります。大豆に含まれるサポニンは血中の悪玉コレステロールを低下させる作用を持つため、これらの事態を予防してくれます。
- 高麗人参や田七人参に含まれるサポニンは、血液の流れをスムーズにして血栓を出来にくくしてくれる作用があります。
- サポニンは、細菌やウイルスなどから体を守る免疫機能を司っている「ナチュラルキラー細胞」を活性化させる作用を持っています。つまり免疫力を高める働きがあり、この働きが、風邪やインフルエンザなどにかかりにくい強い体に導いてくれます。
- サポニンは、過酸化脂質の生成を抑えて肝機能を高めてくれる働きを持っています。(過酸化脂質とは活性酸素によってコレステロールや中性脂肪の脂質が酸化したもので、動脈硬化や老化などを引き起こす原因となるものです。)
- 桔梗に含まれる薬用成分のサポニンを適量摂取すると、肺に入ってきた異物やゴミなどを排除する気管の分泌液が促進されて痰が出やすくなります。この作用から、咳の鎮静や痰を除く薬に用いられることがあります。また、喉の腫れ、化膿などにも効くとされ、別の生薬と合わせて風邪薬などに配合されることもあるようです。
尿酸値に対するサポニンの働き
サポニンには、血液をサラサラにして老廃物を排出する働きがあります。この働きが、痛風予防に役立つと言われています。
また、血液がサラサラになって血流が良くなると、心臓の負担が減って内臓の働きも良くなります。すると腸のぜん動運動も活発になり、利尿作用が起こって、老廃物と一緒に尿酸も排泄されます。結果、尿酸値が下がることにつながります。
サポニンが含まれる食材
- 高麗人参(紅参)
- 田七人参
- アマチャヅル
- 大豆
- 大豆製品
- ごぼう(皮の部分に多く含まれている)
サポニンが含まれている食材はあまり種類が多くないため、日常的に食事から摂取するのはなかなか難しいかもしれません。
また、食事から摂取できたとしてもその量は限られているので、効率的にサポニンを摂取するならサプリメントの飲用がおすすめです。
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